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@decay_world

減衰世界@decay_world

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2015年11月29日(日)24 tweetssource

11月29日

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【用語解説】 【混沌神】
この世に災いをもたらす白子の3神のこと。混沌の視線ベルベンダイン、混沌の哄笑イミドア、混沌の接触スキゾグリプス。悪神ではなく、あくまで災禍を司る神であり神々の会議に正式に属する。異端である神の信仰の中でも混沌神の信仰は異端中の異端である

posted at 10:18:15

11月29日

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ミカはバッグを拾った後、ふっと笑ってクマのぬいぐるみも拾った。

「大丈夫、あんたの蘇生費用よ。私はサービスがいいんだから」20

posted at 10:12:13

11月29日

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光源の魔法で辺りを照らす。男が集めていたであろう、金目の物や晶虫の肝が詰まったバッグが落ちている。

「これ、サービス料として貰ってくから」
「ああっ、俺の副業が!」19

posted at 10:09:58

11月29日

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どうやら精神汚染から逃れるために、その辺に生成されて転がっていたクマのぬいぐるみに魂を避難させたらしい。

「どーすんのよ。身体爆発しちゃってさ」
「さぁな……ゆっくり考えるさ。なにせ俺たちは運がいい。混沌神スキゾグリプスの信徒、『混沌の接触』を倒せたんだからな」18

posted at 10:05:29

11月29日

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「簡単なことさ。罠だったんだ。配電盤が壊れたって聞いて、俺は修理を依頼されたんだが……電源から侵入した『混沌の接触』に身体を奪われちまった。爆発しちまったその中年の死体が俺の身体さ」

 クマのぬいぐるみが事情を説明する。17

posted at 10:02:02

11月29日

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「いやぁ、助かったよ」
「こっちはいい迷惑よ」

 電源を失い真っ暗になった坑道の中で、ミカは光源の魔法を使用した。ぼんやりと辺りが照らされる。破裂した中年男性の臓物が辺りに散らばっている。

「事情を説明してよ」16

posted at 09:58:49

11月29日

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だが、状況がつかめない。攻撃はためらわれた。

「配電盤だ! 配電盤を破壊してくれ!」

 クマの声。中年男が捻じれていき、異形の者へと変貌を遂げていく。明らかに混沌の信徒だ。一刻の猶予もない。ミカは魔法を展開する。混沌の信徒の触手が伸びる……。そして、破裂音が響いた。14

posted at 09:55:39

11月29日

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振り向く中年男。なぜか声を上げて警告するクマのぬいぐるみ。背筋に冷たいものが走る。もし混沌神の信徒とまともに戦ったら……命はない。
 中年男はばねの様に跳ねてミカに飛び掛かる。だが、ミカも熟練の冒険者だ。素早く避けて、中年男の後ろに回り込む。13

posted at 09:53:17

11月29日

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「フォォッ、フォォォッ、フォォッ」

 荒々しい息を上げて、一人の冒険服を着た中年男性がクマのぬいぐるみを殴っている。明らかに異様な精神状態だ。

「あんた、何してんの」
「フォォォッ!!」
「嬢ちゃん! 逃げろ!」12

posted at 09:50:55

11月29日

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「うっ……精神干渉だ。混沌神の信徒……まさかね」

 目的地には到達していたが、精神を捻じ曲げる恐ろしい魔力の流れがあちこちに張り巡らされている。まるで蜘蛛の巣だ。
 仕方なく魔法を閉じて、曲がり角の向こうを覗く。11

posted at 09:48:05

11月29日

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「ま、助けてやりますかね。私はサービスがいいんだから」

 深部に中規模動物の気配。おそらく大人の人間であろう。ミカは素早く彼の進んだ経路を辿る。初心者に狩場を荒らされてはこちらの作業にも支障が出る。できるだけ早く彼と接触し……そこまで考えて、ミカは異様な感覚に襲われた。10

posted at 09:44:39

11月29日

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足跡追跡の呪文。大きな生き物……人間や、巨大な獣の移動路を感知する魔法である。剣で戦うミカは、知覚系の呪文を豊富にそろえている。

 小動物は毒を警戒し、巨大な生き物ならばこうして感知の魔法で存在を把握できる。このダンジョンには幸い巨大生物の痕跡は見られない。9

posted at 09:42:28

11月29日

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もし傷つけたら高濃度の魔力が漏れ出し、凶悪な動物に気付かれたり呼び寄せたりする恐れがある。

「多分刃物で無理やり抉り出したな。初心者が陥りやすい初歩的なミス」

 巨悪な生物の接近に備えるため、そして未熟な冒険者を見つけるため、ミカは使い慣れた魔法を展開した。8

posted at 09:40:07

11月29日

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晶虫は3センチ程度から3メートル程もある種類もあるダンジョンの魔力濾過生物だ。知的生命体以外には不可能な魔力の直接吸収をゆっくりと行い生きている。
 濾過した魔力は、肝に蓄えられる。熟達した冒険者であれば、肝を傷つけずに手に入れることができる。7

posted at 09:35:46

11月29日

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未熟だと判断したのにはいくつか理由がある。例えば、晶虫の肝を傷つけた痕跡を残していること。
 近くに内臓をえぐられた1メートルほどの晶虫の亡骸が横たわっていた。比較的最近殺されたものだ。6

posted at 09:32:20

11月29日

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「心配だなぁ……ここ、そんなに安全な場所じゃないんだけど」

 ダンジョンの危険性もピンキリである。ミカは魔法の心得もある、熟達した冒険者だ。先行する冒険者の痕跡には、まだ未熟さがある。しかも、先へ進んだまま返ってくる痕跡が無い。
 何かあったのかもしれない。5

posted at 09:29:00

11月29日

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時間の経過によって、ランダムな製品が床に散らばるのだ。ミカの装備もかつてはダンジョンに転がっていたものだ。
 もちろん、ミカのような冒険者の間に取り決めなどなく、好きなように好きなだけ拾っていいことにはなっている。4

posted at 09:24:50

11月29日

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「誰か、きてるのかな」

 訝しげにつぶやく。坑道の床に転がる製品の数がいつもより少ない。比較的最近、誰かがそれらを回収していったはずなのだ。

 ダンジョンは巨大な生産設備だ。大地から吸い上げたエネルギーを空間に漂わせ、魔力を集積し、あらゆるものを生成する。3

posted at 09:21:54

11月29日

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そんな奇行に及んでいる中年男がいるとはつゆ知らず、一人の若い娘が彼のいるダンジョンに赴いた。名前はミカ。

 腰に提げたショートソードは、使いやすくグリップテープを巻いてある。合成革の鎧は、体にぴったりとした近代的なものだ。2

posted at 09:18:57

11月29日

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バチバチと火花の音。薄暗い坑道に閃光が散る。ダンジョンの配電盤が火花を散らしていた。
 そんな坑道で一人の中年男がクマのぬいぐるみを全力で殴っていた。バチバチと繰り返される閃光に照らされる、彼の横顔は愉悦に歪んでいる。1

posted at 09:16:23

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